エッグベネディクト@Bishopsgate Kitchen, London
半熟卵ラバーなので、とろとろ卵を割る瞬間がエッグベネディクトの醍醐味だと思ってます。
この卵は見事に割れたうえに半熟具合が素晴らしかったです。この卵の大海原にライ麦パンとアボカド、ベーコンを浸して食べるとたまりません。
欲を言えばもっとエッグベネディクト本体に卵がかかって欲しかったですが、これは私の割り方の問題なので仕方ありません。
このカフェは、リバプールストリート駅の近くにあります。このあたりは古き良きロンドンの街、というよりも近代的なお洒落さがあります。マーケットもセレクトショップもストリートブランドのショップもあるので、買い物を楽しみたい人にはオススメです。
お店にいる人もこのエリアのお洒落さに負けず劣らずで、10人くらいのオフィス仲間みたいな人たちがミモザを片手にブランチを楽しんでいました。
私はこの日二日酔いだったのでオレンジジュースにしましたが、今度はミモザで朝ごはんをやってみたいです。
Bishopsgate Kitchen(ビショップスゲート・キッチン)
住所: 4 Brushfield Street, London, E1 6AN
Not Working/ Lisa Owens
これは私が通っていた大学院のクリエイティブ・ライティング学科(あのカズオ・イシグロの通っていたコースです!)の卒業生が書いた小説です。
洋書はカバーが可愛いので、いわゆるジャケ買いをかなりしてしまいます。
今回の購入理由もカバーがビビッドな青と黄色で可愛かったことがかなり大きいです。
あとは「Not Working」なので、働いていない人、ニートって外国ではどんな感じで描かれてるんだろうと思ったこと。
主人公は新卒から7年間勤めたエンジニアの仕事をやめて、絶賛求職中ニートの女の子。転職活動もうまくいかないし、「なんとなく」で始めた最初のキャリア以降、自分が何をしたいのかよくわからない。
そのうえ、
長年付き合っている彼氏(優秀な脳外科医!)と同棲してるけど最近すれ違いが多いし、新しい女の影がちらついて二人の関係もなんだかギクシャク。
両親との関係もあんまりよくないし、おばあちゃんも自分以外の孫ばかり可愛がっていて面白くない。
周りの友人は婚約したり、やりがいのある仕事についてバリキャリの道を進んでいるし自分は取り残されてる感じがする。
というような心がもやもやする問題が次々に降りかかってきます。
自分は何をしたいんだろうと将来を模索しながら悩んでいるうちに毎日が過ぎていく。
こうした日常が、主人公の視点から日記のようにポツポツとした語り口で紡がれています。悩み事の核心に直接的には言及しないけど、物事の切り取り方や見方、描写の仕方で主人公の感情がひしひしと伝わってくる感じの書き方です。
ひとつのことが上手くいってないと他のことも全部ダメダメに感じて不安になったり落ち込んだりという気持ち、すごく共感します。
小説の舞台はイギリス・ロンドンですが、こういう感情とか悩み事とかは全世界共通なんだな〜と言葉を超えたところにある人間心理の面白さに思いを馳せてしまいました。
劇的なクライマックスがあって何もかもさっぱり解決!というわけでもなく、淡々と物語が終わっていくところも「日常」を切り取った感じがして、よりリアルな面白さがありました。
あとはタイトルの Not Working は「働いてない」のと「うまくいってない」のをかけた言葉なのかな〜と勝手に想像してみたり。
これ翻訳してみたいな〜とも思った本でした。
その場合タイトルはどうしようかな。
フレンチトーストとサーモンアボカドサンド@多奈加亭本店, Tokyo
公園の近くに住みたいという野望があります。
理由は、すぐ散歩に行けるし、ランニングもできるからです。
実際住んでみたら散歩もランニングもあんまりしないと思いますが、気持ちの問題です。なので、私の理想とする公園は散歩ができる程度に遊歩道があったり、ランニングできる程度に道が整備されている必要があります。あと一周が短すぎないこと。すぐ飽きちゃうので。
東京に行くたび、井の頭公園は散歩やランニングにベストな広さと環境だなと思っています。
しかも、美味しい朝ごはんが食べられるカフェが近くに乱立しています。
今回行ったのは、そんなカフェの中のひとつ。
レモンタルトが名物というのがなんとも渋くてお洒落な感じです。
店内もレトロな昔ながらの喫茶店という感じでした。
今回はフレンチトーストと、くるみパンのサンドイッチを食べました。
フレンチトーストは、贅沢な卵液にじっくり浸していたのがわかるくらいプルプルふわふわで、トーストというよりプリンを食べている感じ。
くるみパンのサンドイッチにはスモークサーモンとアボガドが入っているのですが、これがまたパンのほんのりした甘さに絶妙にマッチしていました。
くるみパンをおかず系のものと食べるイメージがこれまでなかったので、新しい発見のあった朝ごはんでした。
多奈加亭 本店
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-13-4
カルダモンロールとコーヒー@Vete-Katten, Stockholm
ストックホルムにはコーヒー屋さんがたくさんあります。それはもうたくさん。日本のコンビニのような感覚でいたるところにあります。
スウェーデンでは「フィーカ」と言ってお茶の時間にコーヒーと甘いお菓子を食べるのが伝統なのですが、なぜこうした伝統ができたかというとストックホルムが寒いからな気がします。
私がストックホルムに行ったのは11月。
気温はもはや日本の真冬くらいでコートやマフラーをしていてもずっと外にいると芯から冷えてしまう感じ。
本当に寒いので、ちょっと歩いたらすぐに
どこかでコーヒーでも飲んでほっとひと息つきたいなという気持ちになります。
そして寒いが故に体が糖分を欲するので、必然的にお菓子がセットになります。
普通は「コーヒーを飲む」とか「お茶する」という表現で完結してしまいますが、ここまで頻繁にコーヒーとお菓子が食べたくなったら、そりゃフィーカっていう言葉もできるわ、と納得していました。
ちなみに『翻訳できない世界の言葉』という絵本にも、フィーカはばっちり記載されていました。
今回朝ごはんを食べたVete-Katten というカフェはスウェーデンっ子の御用達フィーカカフェという感じで、シナモンロールからケーキまでいろんなお菓子がショーケースに並んでいます。
さらにすごいなと思ったのは、朝ごはんにも対応していて、朝7時くらいから開いているところです。
甘いパンとコーヒーは出勤前にちょっと寄って食べて行くのにもぴったりですね。
平日だったのでサラリーマンらしき人たちも、コーヒーを飲みにきていました。
私が食べたのは、カルダモンとバニラクリームの入った甘いパン。
カルダモンは普段インド料理屋さんでしか食べたことがなかったけど(お店を出るときにもらえる口直しみたいなやつです)、クリームと合わせてパンにしてもハイソな甘さで美味しいということを発見しました。
ちなみにコーヒーは、ブラックコーヒーを頼むとポットに入ったものがお代わりし放題で無限に飲めます。
ミルクや砂糖、シナモンもセルフサービスで置いてあるのでとてもお得。
これもフィーカの特徴らしいです。
いろんな種類のパンがあるので、全部試すために通い詰めたくなるお店でした。
Vete-Katten
住所:Kungsgatan 55, Stockholm 111 22
フェリックスエッグベネディクト@Thornton's Restaurant, Boston
この朝ごはんを食べたのは、イギリスからアメリカまで飛んで参加したボストンキャリアフォーラムの最終日。
ボストンキャリアフォーラムというのは海外の大学で勉強する日本人学生と日系企業が一堂に会し、通常の採用活動時期ではない時期に行われる留学生のための就活イベントです。
面接前の気合を入れた朝ごはん!というわけでは全然なく、実はスーツに身を包んだ就活生の集団に揉まれているうちになんか私にはこの空気は合わないな〜という違和感が確信に変わり、仕事探しから美味しい朝ごはん探しの旅にシフトチェンジした日の朝ごはんなので、これは娯楽中の娯楽です。
地元の人にも愛されている美味しいところがいいと思って探したところ、いろんなサイトの上位に出てきたのがこのカフェ。
奇しくもキャリアフォーラムの会場から徒歩10分くらいの大通りに建っていました。
開店前から店先にちらほら列ができていて、しかも地元の人も並んでいるのでやはり美味しさは本当の様子。
フレンドリーなおばさんが席に案内してくれて、とりあえずコーヒーを頼みました。
お代わり自由というのが昔ながらのお店っぽい。
テーブルクロスのレースや内装からも古き良きダイナー感が漂ってきます。
このお店はエッグベネディクトが人気なようで種類もたくさんありました。
チョリソーを使ったものやバーベキューソースがかかっているものなどバリエーションが豊かなので通って全部試したくなります。
私が選んだのはフェリックスエッグベネディクトという、ターキーとトマト、アボカドがトッピングされたエッグベネディクトです。サンドイッチみたいな内容ですね。
さっぱりしたターキーとフレッシュなトマト、そしてアボカドの組み合わせが朝食べるにはちょうどいい重さでした。
そして、アメリカンダイナーではいろんな料理にサイドとしてポテトが付いてきますが、ここのポテトは本当に美味しかったです。ハーブがいい感じに効いていてフォークが止まりません。
最後にコーヒーをお代わりしてもう一服できるのも嬉しい。
親しみやすくほっこりしたお店の雰囲気と美味しい朝ごはんに大満足のカフェでした。
Thornton’s Restaurant
住所;150 Huntington Ave, Boston, MA 02115
トマトスープとバゲット@C is for Cookie, Iceland
アイスランドは日本からのアクセスはあんまりよくないですが、イギリスからだと3時間くらいで行けちゃいます。
航空券もシーズンを選べばかなり安めです。
わたしが行ったのは5月半ばで、ロンドンからの往復でだいたい100ポンド(15000円)くらいでした。
5月半ばに関わらず、セーターとコート必須だったのはさすが北欧という感じ。
それに緯度が高いので、夏季は日照時間が長くて、深夜1時でも夕方くらいの明るさでした。
わたしが行ったのはアイスランドの首都レイキャビクですが、雑貨屋さん、服屋さんなど可愛いお店がたくさんあるので街をプラプラ歩いて疲れたらカフェで休憩、みたいなゆったりした時間を過ごすのにぴったりの街でした。
海外に旅行してて一番楽しいのは、お店に入ったりフードストールで買い食いしたりして、その国の人が何を食べてるのかを肌で(舌で?)感じられることだと思います。
アイスランドではラム肉がよく食べられるらしく、本当に頭まで残すところなく食べちゃうみたいです。日本人にとっての牛みたいな感じなだなあと思いました。
そして、いろんなお店に定番メニューとして置いてあったのが、ラム肉のスープ。
頼むとトーストしたパン、バターと一緒に出てきます。
野菜と一緒によく煮込まれているので臭みもなく柔らかくて、ホッとしながらもエネルギーがちゃんと取れるスーパーミールでした。コショウもきいてるのでポカポカになります。
そしてそして、やっと朝ごはんの話になりますが、朝ごはんもやっぱりスープとバゲットを食べました。(ラムじゃないけど!)
地元の人がゆっくりブランチしにくるようなこじんまりしたカフェに入り、スープオブザデイ(今日のスープ)を頼んだら、この日はトマトスープでした。
じっくりコトコト煮込まれて奥深く滋養にあふれる優しい味。
濃厚でいろんな味がするので、なめらかながら飲むというより食べている感覚。お腹にもしっかりたまります。
付け合わせのバゲットも素朴な味がスープと食べるのにぴったり。
あと、写真にも載っている付け合わせのバターが、多分市販の地元商品なのですが何故かめちゃめちゃ美味しかったです。
買って帰りたいくらい。
レイキャビクは個人的にとても気に入った街なので、またいつか訪れてスープを食べたいなと思います。
C is for Cookie(シー・イズ・フォー・クッキー)
サーモンアボカドバップ@Jubilee Pool Cafe, Penzance
バップとはイギリスのパンで、ちょっとしっかり目のテーブルロールみたいな感じです。
カリカリベーコンと卵焼きを挟んだブレックファストバップというのが主流で、朝ごはんが食べられるイギリスの庶民派カフェには大抵おいてあります。
これはイギリス南部のリゾート地コーンウォール地方にある、ペンザンスというところで食べたバップですが、海辺の町というだけあってサーモンやホタテのソテーが挟んである変わり種がありました!
わたしのはスモークサーモンとアボカドバップです。
スモークサーモンも海辺で食べると(あんまり関係ないかもしれないけど)新鮮な気がして美味しいですね。アボカドとの相性もバッチリでした。
そしてこのカフェはなんとオーシャンビューのテラス席があって、一面に広がる海を眺めながら朝ごはんが食べられます!(そして隣にはプールがあるので食べ終わったら泳げます!)
わたしが行ったのは9月だったのでもう寒くてあんまり長居できませんでしたが、真夏のバカンスでゆったり朝ごはんを食べたらリフレッシュできそうだな〜という感じでした。
また夏にチャレンジしたいなあ〜。
Jubilee Pool Cafe(ジュビリー・プール・カフェ)
住所:Jubilee Pool, Battery Road, Penzance. Cornwall, TR18 4FF